犬山城天守・廻縁(まわりえん)と高欄(こうらん)

犬山城天守の最上階からベランダのように外に出られるのはご存知でしょうか?

外に出て一周ぐるりと回れるのは、現存天守では犬山城天守と高知城天守だけ。

詳しく解説していきます。

犬山城天守・廻縁(まわりえん)と高欄(こうらん)

  • 犬山城天守最上階から外に出て、一周周ることができる
  • そこを廻縁(まわりえん)、手すりを高欄(こうらん)という
  • 外に出て一周周れるのは、犬山城と高知城だけ

犬山城天守を見上げると、最上階のところを来場者の方がぐるりと一周回っているのを見かけますよね。

当たり前のように出られると思っていませんか?

でもこれって実はとってもレアな事なんですよ!

なぜかと言うと、全国の現存12天守の中でぐるりと回れるのは犬山城天守と高知城天守の二城だけなのです。

この天守のベランダのようなところを廻縁(まわりえん)、手すりを高欄(こうらん)と言います。

詳しく解説をしていきます。

廻縁(まわりえん)

  • 一周ぐるりと回っている縁側
  • 外に人が出られないものの例 = 丸岡城
  • 外に人が出られるもの = 犬山城

廻縁(まわりえん)というのは、一周ぐるりと回っている縁側のことです。

外に人が出られるものと出られないものがあります。

外に出られないものの例としては、丸岡城天守があります。

▲ 廻縁はあるが外に出られない丸岡城天守

丸岡城天守に行くと、最上階に廻縁が見えますよね。

でも、中から窓の外を見ることはできますが、廻縁に出ることはできません

これは完全に飾りの廻縁です。

▲ 犬山城天守の最上階には出入り口があり、廻縁に出ることができる

一方で犬山城天守の場合は、正面・南側と裏面・北側に出入口があり、廻縁に出ることができます

これは飾りではなくて、本当に出入りができる縁側なのです。

高欄(こうらん)

  • 廻縁の手すり、いわゆる欄干のこと
  • 犬山城天守の高欄は低い

高欄(こうらん)とは廻縁の手すり、いわゆる欄干のことです。

高欄がないと落っこちてしまいますよね。

犬山城天守の高欄は低いため、ぐるりと一周回るにはちょっと怖いかもしれません。

廻縁・高欄の役割

  • 格式を重んじる様式
  • 装飾という意味が強い
  • 外に出られる方が格上だったかも?

なぜ最上階に廻縁と高欄がついているのでしょうか?

それは天守の上の階に行けば行くほど格式を重んじる様式にしているからです。

つまり、最上階に廻縁と高欄をつけることによって犬山城天守の格式が上がるということ。

つまり、装飾と考えて良いでしょう。

その理由としては、彦根城天守や丸岡城天守などの他の現存天守についても廻縁と高欄が付けられているところがあるからです。

それらは犬山城天守とは違って外に出られないものであり、まさしく装飾です。

このことからも、犬山城天守の廻縁と高欄についても装飾という意味合いが強かったと思います。

外に出られる廻縁の方が格上だったのかも。

ただ、テレビでよく見かけるようなお殿様が廻縁に出て領地を眺めるということは、そんなに頻繁に行われていたとはあまり思えません。

登るの大変だし。

住んでいないし。

現在の廻縁と高欄

  • いまでは誰でも廻縁に出られる
  • 高欄が低いからちょっと怖いかも
  • 濃尾平野や木曽川の雄大な景色を楽しめる

とは言っても、時代が下って現代となった今は廻縁と高欄に誰でも入れることができます。

高所恐怖症の人にはとても怖いところだとは思いますが、一度ぐるりと回ってみてください。

▲ 廻縁から見る景色は最高だ!

天守のサイズ感も分かりますし、濃尾平野や木曽川の雄大な景色を楽しめることでしょう。

廻縁・高欄の構造

  • 無垢の木材
  • 床は外側に傾斜
  • 最上階の外壁が間近に見られる
  • 真壁造、下見板張り、華頭窓、桃瓦が見られる

廻縁と高欄は、無垢の木のままになっています。

若干ですが床は外側に傾斜しており、滑りやすくなっているので注意が必要です。

また廻縁に出ると、最上階の外壁を間近に見ることができます。

壁の方に目をやると柱や桁がむき出しになった真壁造(しんかべづくり)で、腰から下は黒い腰壁の下見板張り(したみいたばり)になっています。

さらに、南側と北側には出入り口と華頭窓(かとうまど)が付けられています。

外の景色を楽しむのも良いですが、壁側の構造にも注目してみると、とても貴重なものが目の前にあることがわかります。

さらに廻縁をぐるりと回ったときに、下の屋根を見てみてください。

桃瓦が見えるはずです。

南北の唐破風(からはふ)の屋根の端、東南隅と西北隅の付櫓(つけやぐら)の屋根の端にそれぞれ二つずつ、合計八つ載っています。

これは廻縁でぐるりと回らないと見れない景色かもしれません。

ということで、外の景色だけでなくぜひ桃瓦も探してみてください。

まとめ

  • 犬山城天守の最上階には廻縁と高欄が付けられている
  • 南側と北側の出入口から出られる
  • 外に出られる廻縁は高知城天守と犬山城天守だけ

犬山城天守の最上階には廻縁と高欄が付けられています。

廻縁は南側と北側の出入口から出ることができます。

外に出られる廻縁は高知城天守と犬山城天守だけの特別な造りです。

是非、堪能してください。

ということで、犬山城天守の廻縁と高欄の解説でした。

じゃあね🖐️

2019年12月02日
犬山城マイスター!たかまる。

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