犬山城はひな壇ならぬ一二三段(ひふみだん)の連郭式(れんかくしき)縄張りで、敵を寄せつけない構造だった!



お城はその立地によって山城、平山城、平城に分類される。

さらに、曲輪(くるわ)の配置によって連郭式(れんかくしき)、梯郭式(ていかくしき)、輪郭式(りんかくしき)に分類される。

犬山城は平山城であるが、後堅固な連郭式となっている。

そしてあまり言われていないが、一二三段にもなっているのだ。

今回は、その一二三段な具合を断面図によって見ていこう!


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犬山城の縄張りは、典型的な連郭式(れんかくしき)

▲ 犬山城の縄張り図(抜粋):本丸が一番奥で、手前に二の丸、三の丸と配置。典型的な連郭式の形だ。

犬山城の縄張り図を見ると平面的なので気づかないかもしれないけど、上図のように城山の部分だけに色を塗ってみるとよくわかります。

本丸が最奥で、その手前に二の丸、さらにその手前に三の丸が配置されています。

典型的な連郭式の形をしています。

まずは、この縄張りだということを頭に入れて読み進めてほしいと思います。

あ、連郭式についてはコチラの記事に詳しく書いているので、あわせてご覧くださいませ。

犬山城の南北断面図

では、核の部分へ入りますよ。

連郭式で小高い山に築かれている犬山城ですから、一二三段だって言われないのが不思議なぐらい。

ということで、一二三段だってことがわかるように犬山城を南北で切って断面を見てみましょう。

こんなこと言ってるやつはたかまる。以外にはいないかも(笑)

▲ 北を左にしてみた図です。

こういう向きで真横に切ってみます。

じゃんっ!

▲ 北は断崖絶壁で後堅固。南はなだらかに下りながらひな壇に曲輪を配置。

本丸が最高所に配置されています。

標高は約85m。

その北側は断崖絶壁となっており、木曽川が流れています。

いわゆる後堅固なお城です。

木曽川は、現在は犬山頭首工があってダムになっているため標高約35mですが、江戸時代は頭首工はありませんでしたのでもう少し低くて標高約33mぐらいでしょうか。

そして、南はなだらかに下りつつ二の丸、三の丸を配置しています。

犬山城の二の丸は独特で、4つの独立した曲輪から構成されています。

なので一言で二の丸と言ってもどこを指しているか微妙(笑)

それぞれの曲輪の名称で話をしますと、それぞれの標高(推定)は杉の丸が約80m、樅の丸(もみのまる)が約72m、桐の丸が約71m、松の丸が約62mとなっており、さらに三の丸は約58mです。

上図を見ると、本丸を最高所に配置し、そこから段々になっているのがよくわかります。

犬山城は一二三段だった

これでもうお分かりだと思いますが、犬山城は一二三段のお城だったんです。

一二三段とは、本丸・二の丸・三の丸と行くにつれて段々と下がっている縄張りのことで、平山城特有なんだそうです。

たしかに平城では段々になりませんから、平山城特有と言えますね。

段々になったらそれはもう平城ではなく、平山城ですもんね。

自分で言うのも何なんですが、さっきの図がとてもわかりやすいですのでよくご覧いただきたいです。

もう一回出しちゃおう(笑)

ひな壇になった見事な縄張り。

まさに一二三段です。

しかも後堅固な連郭式なので、敵を寄せつけない縄張りになっています。

よく考えて作られていると改めて感心してしまいました。

誰が設計したんでしょうね。

ここまで典型的な形は他にはあまり見かけないような気もします。

もっと注目されてもよさそうですが、まだまだ認知度が足りませんね。

一二三段な全国のお城

では、犬山城以外で一二三段な全国のお城はどこがあるのでしょうか?

津山城

岡山県津山市にある津山城。

一二三段と言ったら津山城というぐらい有名です。

梯郭式の一二三段の縄張りです。

築城は森忠政。織田信長の小姓として有名な森乱(森蘭丸)の弟です。

実は森忠政は美濃・尾張にはゆかりの深い武将で、犬山市のお隣の岐阜県可児市兼山(元・兼山町)にある美濃金山城に居りました。

美濃金山城主でもある兄・森長可(鬼武蔵)が小牧・長久手の戦いで討死すると、若くして美濃金山城主となりました。

その後、川中島を経て美作津山に入り、津山城を築城したのです。

美濃金山での経験が津山城築城に活かされたとしたら、犬山城や美濃金山城の縄張りをモデルにしたのかもしれませんね。(言いすぎかな?)

丸亀城

香川県丸亀市にある丸亀城。

石垣がすばらしい輪郭式の一二三段の縄張りです。

丸亀城と言ったら石垣です。

残念なことに平成30年10月に三の丸と帯曲輪の石垣が崩落してしまい、現在修復作業を行っているところですが、そのほかの部分は見どころがたっぷりです。

高石垣の一二三段は本当に見ごたえ十分。

ぜひ一度足を運んでみてください。

余談ですが、丸亀城のウェブサイトはとても上手ですよね。

ついつい見たくなっちゃう。

岡山城

岡山県岡山市にある岡山城は漆黒の烏城として有名です。

石垣も見事な梯郭式平山城ですね。

旭川、後楽園、桃。

岡山城天守には桃瓦がありますが、犬山城天守にもありますよ。

桃太郎伝説で岡山が超有名ですが、犬山にも桃太郎伝説があって、しかも桃太郎公演もあるんです。

岡山城と犬山城は実は何かの縁で結ばれているのかもしれませんね。

話がそれましたが、岡山城の一二三段も見事ですので一見の価値ありです。

犬山城の桃瓦についてはコチラを。

まとめ

犬山城を南北で切って断面を見てみるという新たな試みによって、犬山城が一二三段ということが明らかになりました。

一二三段は津山城だけでなく、しかも連郭式の一二三段は珍しいから犬山城が一二三段だってことを知ってもらうきっかけになったら嬉しいです。

ということで、犬山城は一二三段の連郭式縄張りだよというお話でした。

じゃあね👍

2019年04月06日
犬山城マイスター!たかまる。

– 写真はすべて、たかまる。が撮影したもの、または使用を許可されたものです。
– 図はすべて、たかまる。が描いたものです。
– 著作権などはすべて、たかまる。が所有しています。無断使用などは固くお断りします。

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