石垣・積石の加工による分類

石垣は石の加工の程度や積み方などによっていくつかの種類に分けられます。

一般的には石の加工の程度で3種類、積み方で2種類に分類することができます。

今回はその中でも積み石の加工による分類について学んでいきましょう。

分類

積石(つみいし)の加工による分類は3種類に分けられます。

野面(のづら)、打込接(うちこみはぎ)、切込接(きりこみはぎ)の3種類です。

野面(のづら)

野面(のづら)とは、自然の石をそのまま、もしくはあまり加工しないで使用したものです。

▲ 野面

積石と積石の間に隙間ができてしまうので、間詰石(まづめいし)という小石を間に詰めます。

石垣の中では最も原始的な詰め方です。

あまり高く積むことはできませんが、積むにはかなり高度な技術が必要です。

現在では野面で石垣を詰める石工さんはほとんどいないと言われています。

目が荒く、手がかりや足がかりができて登りやすくなるという欠点があります。

▲ 美濃金山城の石垣は野面

打込接(うちこみはぎ)

打込接(うちこみはぎ)は積石の接合部分を加工して隙間を減らす方法です。

▲ 打込接

「接ぐ」というのは接合するという意味です。

積石同士の隙間がなくなって登りにくくなりました。

文禄年間(1592~1596年)以降に作られた城の石垣のほとんどは打込接です。

▲ 金沢城石垣の打込接

切込接(きりこみはぎ)

切込接(きりこみはぎ)は積石を徹底的に加工して隙間がないようにしたものです。

▲ 切込接

最初の頃は主に石垣の角の部分に使われていました。

算木積みという石垣の隅部に切込接が使われたのです。

慶長年間(1596~1615年)の後半に広まりました。

▲ 江戸城石垣の切込接

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積み石の加工と年代

石垣の加工としては、野面→打込接→切込接という順番で発展してきました。

しかし野面だからといって必ずしも古いとは限りません。

石垣の加工は石の種類や採石状況、経済状況などによって異なってくるからです。

逆に切込接を見たら、新しい年代の石垣ということはわかりますね。

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まとめ

石垣の加工方法による分類は、野面、打込接、切込接の3種類があります。

それにより加工の年代が分かる場合とそうでない場合があります。

石垣の加工方法に注目して城跡を巡ってみてください。

新たな発見があるかもしれませんよ。

ということで、石垣の石の加工方法による分類というお話でした。

じゃあね🖐️

2019年08月21日
犬山城マイスター!たかまる。

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