天守の屋根の形式

日本建築の屋根の形式は4種類ありますが、天守には最も格式が高いとされる入母屋造の屋根が使われました。

入母屋造りとはどんな形をしているのか?

天守には必ず使われているのか?

今回は屋根の形式に注目してみたいと思います。

四種類の形式

日本建築の屋根の基本形式は四種類です。

寄棟造(よせむねづくり)

四方に葺き下ろす形。四方向に傾斜する屋根面をもつ。世界各地の住宅などで見られる一般的な屋根の造り。

例としては、正倉院(奈良県)や東大寺大仏殿(奈良県)などがある。

▲ 城郭では格式の低い建物にしか利用されていない

切妻造(きりつまづくり)

屋根の頂部である大棟(おおむね)から二方向に下ろす形。地上に向かって二つの傾斜面が山形の形状をした屋根。本を伏せたような形。

天守の屋根としては使われていないが、装飾として切妻破風が使われたり、付櫓などにも使われている。

▲ 現在の住宅でも一般的に使われる形。天守では付櫓などに使われている。

入母屋造(いりもやづくり)

寄棟造と切妻造を組み合わせた形。上部は切妻造、下部は寄棟造となる構造をもつ。日本では古くから寄棟造より切妻造が尊ばれ、その組み合わせである入母屋造はもっとも格式が高い形式として重んじられた。

▲ 天守の最上重の屋根に必ず使われる、最も格式の高い屋根。

方形造(ほうぎょうづくり)

正四角錐形の屋根。正方形の平面で寄棟を造ろうとすると大棟ができず、4枚の屋根がすべて三角形になる。

例としては、三重塔や五重塔など。

▲ 寺院のお堂などでしか使われない。

天守の屋根は入母屋造(いりもやづくり)

これらの四種類の屋根のうち、天守に使われるのは入母屋造りです。

先にも述べた通り、日本では古くから入母屋造りが高級、切妻造が中級、寄棟造が低級とされていました。

方形造は寺院建築のみに用いられていました。

天守は格式を重んじる建物であるため、入母屋造とされたのです。

天守では、切妻造や寄棟造の屋根の例はまったくありません。

▲ 彦根城天守の最上重も入母屋造の屋根。一重目には装飾として切妻造りの屋根が一部に使われている。

 

▲ 層塔型天守である名古屋城天守の最上重の屋根も。

最上重の屋根は、望楼型天守でも層塔型天守でも、すべて入母屋造です。

天守を見に行ったときには、チェックしてみてください。

まとめ

日本建築の屋根には、寄棟造、切妻造、入母屋造、方形造の四種類があり、その中でも天守には最も格式の高い入母屋造りが使われました。

ということで、天守の屋根は格式の最も高い入母屋造だよというお話でした。

じゃあね🖐️

2019年07月01日
犬山城マイスター!たかまる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください

CAPTCHA