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国宝なのに個人所有だった唯一の城、犬山城。今は財団法人が所有者です。

犬山城の歴史の中で最大の特徴と言ってもいいのが、長いあいだ個人所有のお城だったということです。

江戸時代城主だった成瀬氏が、明治から平成まで個人所有していたお城なのです。

くわしく見ていきます。

国宝なのに個人所有だった唯一の城、犬山城。今は財団法人が所有者です。

犬山城の歴史の中で最大の特徴と言ってもいいのが、長いあいだ個人所有のお城だったということです。

江戸時代城主だった成瀬氏が、明治から平成まで個人所有していたお城なのです。

くわしく見ていきます。

  • 犬山城は個人所有の城だった!
  • それも日本で唯一の個人所有!
  • いまは財団法人が所有者です。

犬山城天守は国宝なのに、個人所有だった城

お城というのは明治の廃城令(はいじょうれい)が出された後は、国や県または市町村などの自治体が所有、管理するのが普通です。

「城跡」と呼ばれる史跡もそうですし、天守や櫓などの建物についても同様です。

実際に、姫路城、松本城は国が所有者です。

また、彦根城、松江城、丸岡城などの現存天守は自治体が所有者となっています。

城郭所有者
姫路城(大天守)
松本城(大天守)
彦根城(天守)彦根市
松江城(天守)松江市
弘前城(天守)弘前市
丸岡城(天守)丸岡町
備中松山城(天守)
丸亀城(天守)丸亀市
松山城(天守)松山市
宇和島城(天守)宇和島市
高知城(天守)高知県
犬山城(天守)(公財)犬山城白帝文庫

しかし、犬山城天守は国宝であるにもかかわらず個人所有だったお城なのです。

ざっくり説明すると、明治の廃城令の後は一旦、愛知県の所有となります。

しかし、明治24年(1891)10月28日の濃尾地震により犬山城が半壊してしまいます。

愛知県全体の被害も相当だったこともあり、県は犬山城の修復ができずにいました。

そこで、江戸時代を通して城主を務めていた成瀬氏に「犬山城(天守)の修繕、維持を条件として譲渡する」ということになりました。

それが明治28年(1895)のことです。

そして明治32年(1899)に修復が完了したとされます。

明治24年(1891)濃尾地震。天守半壊
明治28年(1895)成瀬氏に譲渡された
明治32年(1899)修復が完了し竣工

それ以後、成瀬氏がお城(天守)を個人で所有することとなりました。

平成16年(2004)に27代成瀬正俊さんが亡くなり、公益財団法人犬山城白帝文庫が設立されて所有者となりました。

今も犬山城白帝文庫が所有者です。

日本で唯一、個人所有だった城

100年間も個人所有だった

成瀬氏が個人所有だったのは明治36年(1903)から平成16年(2004)までの101年間です。

しかも、個人所有のお城は全国で唯一です。

その間、昭和10年(1935)には旧国宝法によって国宝に認定されました。

第二次世界大戦後、文化財保護法が昭和25年に施行されて一旦は重要文化財となりますが、昭和27年(1952)には国宝の認定を受け、現在も国宝天守として現存しています。

※国宝なのは天守のことです。遺構などを含む犬山城跡は平成30年(2018)に国史跡に指定されました。

つまり、国宝天守を個人で所有していた唯一のお城が犬山城なのです。

その間の所有者(城主)は成瀬正雄さん、成瀬正勝さん、成瀬正俊さんで、この3名が所有者として天守を維持され続けた功績はとても大きいでしょう。

しかし、よく考えてください。

明治36年から、大正、昭和、平成と4時代を個人で所有するというのは並大抵のことではありません。

平穏無事に何事もなかったという訳ではありません。

幾度となく危機が訪れた

個人所有だった100年間に危機がなかったという訳ではありません。

むしろ幾度となく危機が襲い掛かってきます。

危機1)濃尾地震(明治24年(1891))

個人所有となる直接的な原因である濃尾地震です。

このとき天守の東南付櫓、西北付櫓が倒壊。

天守自体も大きく被害を受けました。

さらには地震のあった明治24年から成瀬氏に譲渡される明治28年まではほぼ修復などもできない状態だったと思われます。

修復しようにも金銭的な余裕がありませんでしたが、犬山市の有志らによって資金が集められて明治32年(1899)に修復されました。

このとき、何と!倒壊した東南付櫓と西北付櫓がない状態で修復されたのです。

そしてその状態は、昭和36年~40年(1961~1965)の「昭和の大修理」のときまで66年続きました。

危機2)太平洋戦争による本土空襲(昭和20年(1945))

昭和になると太平洋戦争が勃発しました。

日本は最終的に本土空襲を受けて降伏しましたが、そのときに東海地方も大規模な空襲がありました。

昭和20年3月から8月にかけてのことです。

その空襲によって5月14日には名古屋城が、7月29日には大垣城が戦火が広がり天守をはじめとする現存した建築物などが焼失してしまいました。

昭和20年当時、名古屋城や大垣城など含めて20城が国宝でしたが、戦火によって実に7城が焼失してしまいました。

戦争で焼失した天守
  • 水戸城(茨城県)
  • 名古屋城(愛知県)
  • 大垣城(岐阜県)
  • 和歌山城(和歌山県)
  • 岡山城(岡山県)
  • 福山城(広島県)
  • 広島城(広島県)

犬山城はというと、名古屋、小牧、各務原など近隣が空襲を受ける中、奇跡的に空襲を免れ、天守は傷を負うことはありませんでした。

危機3)伊勢湾台風(昭和34年(1959))

戦後復興を目指して日本全体が進んでいる中、昭和34年(1959)には伊勢湾台風が東海地方を襲いました。

この台風によって犠牲者5,098人(死者4,697人・行方不明者401人)・負傷者38,921人、全壊家屋36,135棟・半壊家屋113,052棟などという甚大な被害となりました。

その中で犬山城も天守に被害が出たと記録されています。

瓦が吹き飛ばされたほか、大杉様と呼ばれている大木に落雷があったとされます。

これによって大杉様は枯れてしまいましたが、現在でも犬山城天守の東南に天守を見守るようにその姿をとどめています。

これを機に、昭和36年~40年(1961~1965)に「昭和の大修理」が行われました。

このときには先の濃尾地震で倒壊した2基の付櫓も復元され、現在見る姿へと修理されました。

犬山城に襲い掛かった危機については、こちらの記事でも触れていますので、参考にしてください。

それでも個人所有の天守は維持され続けた

個人所有だったのは明治36年(1903)から平成16年(2004)までの101年間で大きな危機は上に書いた通りですが、それ以外にもたくさんのご苦労があったことと思います。

それは所有者にしかわからないプレッシャーであり、責任であったと推察します。

幾多の危機を乗り越えながら、成瀬正雄さん、成瀬正勝さん、成瀬正俊さんが所有者として、天守を維持され続けた功績はとても大きいと言えます。

いまは(公財)犬山城白帝文庫が所有者です。

さて、現在でも個人所有かというとちょっと違います。

平成16年(2004)に(公財)犬山城白帝文庫が設立され、所有者となりました。

とはいえ、財団法人の理事長は成瀬家の末裔である成瀬淳子さんです。

財団法人になってからは新たな研究や発見なども進み、さらには天守だけでなく城山一帯を含む犬山城跡の総合調査を経て、平成30年(2018)には犬山城跡が国史跡に指定されるなど、どんどんと進化を続けています。

今後は国宝犬山城天守と国史跡犬山城跡の保存活用が進むものと思いますので、目が離せませんよ。

犬山城白帝文庫については、ホームページをご覧ください。

公益財団法人犬山城白帝文庫

国史跡犬山城跡についてはこちらの記事を参照ください。

あなただけの犬山城天守を作って、「所有者」になりませんか?

初めに謝ります。

犬山城では一口城主制度とかがあるわけではありません。

項目見て期待したんだったら、ごめんなさい。

でも、それでは寂しいので家で作れる犬山城をご紹介しておきます。

この記事を読んでいるということは、犬山城天守にめっちゃ興味があるはずですし、プラモデルとかペーパークラフトとか作りたいはずです(笑)

では、一挙ご紹介です。

1)ペーパークラフト(高田屋製菓製)

おそらく、もっとも簡単なペーパークラフトです。

高田屋製菓さんのげんこつ飴のおまけのペーパークラフトです。

食玩にありがちな、お菓子よりもおまけの方が大きいパターンのやつです(笑)

犬山城下町にある高田屋製菓さんやお土産屋さんで販売されています。

また、高田屋製菓さんでも通販されています。

国宝犬山城ペーパークラフト(げんこつ2個入り)

でも、このペーパークラフトは大きくて作りごたえもあるんですが、意外と本物に近い形で設計されています。

著者も、YouTubeなどで犬山城の解説するときに、このペーパークラフト犬山城を使って説明することもしばしばです。

ちなみに、作り方の記事、動画をアップしているのであわせてご覧ください。

2)ペーパークラフト(ファセット製)

こちらは入門編と本格版の2種類あります。

本格的なペーパークラフトなので、ある程度慣れている人には良いと思いますが、小さいお子さんなどは苦戦することでしょう。

中学生以上だったら大丈夫だと思いますが、ちょっとむずかしいので頑張って!

あなたはどちらにチャレンジしますか?

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3)ペーパークラフト(さんけい みにちゅあーと製)

こちらはさらに精巧につくられたペーパークラフトです。

インターネット通販などで購入することができます。

ちょっとお高いですが、箱入りです。

こちらも気合を入れて作ってみてください。

※著者は、購入したままで作っていません。結構、気合を入れないと作れない感じかも。

4)プラモデル(フジミ模型)

こちらは定番のプラモです。

犬山城も他のお城と同じようにプラモデル化されています。

フジミ模型のもの。

残念ながら童友社のものやデラックス版はありません。

そして、ベースの山の形がちょっと違うなぁと気になっていますが。

でもお城プラモはお城好きなら大概一つは作ったことあると思うので、あなたの思うように作って楽しんでください。

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5)ウッディジョー

犬山城天守の模型でもっとも本格的なのは、こちらのウッディジョーです。

すべて木でできています。

お値段もかなり高価です。

が、完成したら達成感が半端ないそうです。

実は著者は、ついこないだポチりました(;’∀’)

まだ手を付けていません。

色を塗ろうかどうしようか迷ってしまって、なかなか手が付けられずにいます。

でも、作り方動画は撮りたいと思っているので、失敗しても愛嬌ということで頑張って作ってみたいと思います。

あなたもご一緒にどうですか?

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これらのペーパークラフトや模型などを作って、ぜひ犬山城天守に思いを馳せてくださいね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

犬山城の歴史の中で最大の特徴と言ってもいいのが、長いあいだ個人所有のお城だったということです。

江戸時代城主だった成瀬氏が、明治から平成まで個人所有していたお城なのです。

そんな珍しい歴史の犬山城にぜひ遊びに行って見てはいかがでしょうか。

ということで、犬山城は個人所有のお城だったというお話でした。

じゃあね🖐️

2020年08月05日
犬山城マイスター!たかまる。

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