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【お城の基礎知識】平櫓(ひらやぐら)と多門櫓(たもんやぐら)

一重櫓のことを平櫓(ひらやぐら)と言います。

城壁の上に長く続く櫓のことを多門櫓(たもんやぐら)と言います。

今回はこの平櫓と多聞櫓について見てみましょう。

平櫓(ひらやぐら)

一重櫓のことを平櫓(ひらやぐら)と言います。

平櫓は最も簡単な形のやぐらです。

屋根は、入母屋造りとするか、格式が低い切妻造とされていました。

二重櫓よりも大きさも小さく、高さも低いため、物見としてはあまり使われなかったようです。

土塀などがないところに平櫓が建てられることが多かったようです。

また天守などに付属する付櫓として建てられることも多かったようです。

多門櫓(たもんやぐら)

城壁の上に長く続く櫓のことを多門櫓(たもんやぐら)と言います。

その名前の由来は多聞城(奈良県奈良市)に初めて建てられたからという説があります。

多門櫓は、土塀の代わりに城壁の上に長く続くように建てられ、本丸、二の丸といった重要な曲輪(くるわ)に建てられました。

櫓などに接続され、さらには櫓と櫓を結ぶ形で多門櫓が配置され、鉄壁の守りとなっていました。

江戸城や大阪城、名古屋城などの大きな城郭には、ほぼすべての城壁に多門櫓が建てられていました。

大阪城に現存する大手門脇の多門櫓は28間(約56m)の長さになりますが、当時の総延長は873間およそ1720mにも及んだそうです。

多門櫓は通常は一階建てで、普段は倉庫として使われることもありました。

まとめ

最も簡単な造りで、格式もそれほど高くない平櫓はいろいろなところに建てられています。

多門櫓は通常は平櫓ですが、櫓と櫓をつないて鉄壁の防御を織りなしていました。

ということで、平櫓と多門櫓のお話でした。

じゃあね🖐️

2019年07月19日
犬山城マイスター!たかまる。

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