櫓(やぐら)のネーミング

城には櫓(やぐら)がたくさん建てられましたが、物見としての役割以外に様々な使用目的や用途がありました。

それらの櫓のネーミングによって使用目的がわかるものがあります。

今回はそれらの櫓の名前・名称について見てみましょう。

櫓の本来の目的と種類

櫓の建てられた目的は、本来は戦や籠城のためです。

つまりは、物見や迎撃のためです。

櫓の種類と目的については、下記の記事に詳しく書いています。

最高格式の三重櫓

基本の二重櫓

平櫓(ひらやぐら)と多門櫓(たもんやぐら)

目的がついた名前

戦のない時は櫓は物資を蓄える倉庫として使われていました。

特に武器などの戦いのための倉庫の役割が多く、名前にも残されています。

例えば

鉄砲櫓(てっぽうやぐら)

弓矢櫓(ゆみやぐら)

槍櫓(やりやぐら)

煙硝櫓(しょうえんやぐら)

などです。

武器以外にも食べ物などの名前がついた櫓もあります。

米櫓(こめやぐら)

干飯櫓(ほしいいやぐら)

塩櫓(しおやぐら)

などです。

その他には、内部に井戸を作った

井戸櫓(いどやぐら)

水の手櫓(みずのてやぐら)

などがあります。

時を知らせる櫓

物を貯蔵しておく以外にも櫓の役割がありました。

それは時を知らせるための櫓で、太鼓櫓(たいこやぐら)や鐘櫓(かねやぐら)というものです。

太鼓櫓は二重櫓のニ階部分に太鼓を置いて、太鼓の音を遠くまで響かせるためにニ階の窓を大きくしたものです。

朝と夕方に太鼓を鳴らし、これを合図に城門の開け閉めが行われていました。

太鼓ではなく鐘をつく場合は鐘櫓と呼ばれました。

▲ 掛川城の太鼓櫓(現存)。二階に太鼓を置いて時を知らせていた。

嗜好のための櫓

平和な時代になると風景や情緒を楽しむための櫓が登場します。

殿様や将軍のために建てられた櫓もあります。

その代表的なのが月見櫓(つきみやぐら)です。

月見櫓はその名前の通りお月見をするためのもので、最上階などを開放的に作っています。

また破風などで飾って格式を高めたものが多く見られます。

代表的なのが現存している岡山城月見櫓や松本城月見櫓です。

▲ 岡山城の月見櫓(現存)。満月がよく見えるように、最上階の窓を大きくしている。

方位と櫓の名称

平和な時代になると、櫓の名称には干支の名前を方位につけて櫓の名称としたものが出てきます。

北東の場所にある櫓は丑寅櫓(うしとらやぐら)

南東は辰巳櫓(たつみやぐら)

南西は未申櫓(ひつじさるやぐら)

北西は戌亥櫓(いぬいやぐら)

と呼ばれました。

▲ 方位と干支の関係

詳しくはコチラ↓↓↓もご覧ください。

櫓の名称と方位

まとめ

櫓の名称には、役割や目的に合わせた名前や方位や場所を表す名称のものがあります。

お城めぐりの際にはこれらのやぐらの名前なども合わせてみると面白いかもしれませんね。

ということで櫓の名前というお話でした。

じゃあね🖐️

2019年07月21日
犬山城マイスター!たかまる。

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