高麗門(こうらいもん)

城門には平屋建ての薬医門(やくいもん)、高麗門(こうらいもん)、埋門(うずみもん)などがあります。

薬医門は平屋建ての門の中で最も格式が高い反面、大きな屋根のために死角ができてしまうという欠点がありました。

そこで改良されて登場したのが高麗門です。

今回はその高麗門について見てみましょう。

構造

高麗門(こうらいもん)は、2本の鏡柱(かがみばしら)の上に冠木(かぶき)を渡し、小さな切妻屋根(きりつまやね)を乗せ、鏡柱と裏側の控柱(ひかえばしら)の間にも小さな切妻屋根を被せた門のことです。

鏡柱(かがみばしら:左右で歌舞伎を支える柱)

控柱(ひかえばしら:鏡柱を後ろで支える柱)

冠木(かぶき:左右の柱の上部を貫く横木)

屋根が小さくほとんど遮られないため、大きな薬医門ではどうしてもできてしまう死角が高麗門ではなくなり、城内から監視できるようになりました。

格式を重んじた薬医門と対照的に、格段に機能性が上がったのです。

さらに門を開いた状態でも扉が屋根の下に収まるため、門扉が雨に濡れることなく使い勝手の良い門でした。

元々は城門として作られるようになりましたが、次第にお寺の山門としても使われるようになりました。

▲ 丸亀城大手門。高麗門は裏側から見ると、控柱の上に小さな屋根があるからすぐにわかる。

新旧の形式

高麗門には新旧2種類あります。

旧式

旧式の高麗門は、鏡柱に乗せた冠木の上に直接屋根をかけたものです。

高麗門が出現し始めた慶長年間(1596年~1615年)に見られる形式です。

▲ 大坂城大手門の高麗門は旧式。

新式

新式の高麗門は元和年間(1615年~1624年)以降に改良された形式です。

鏡柱が高く伸ばされたのが特徴です。

鏡柱が屋根まで伸びて冠木は鏡柱の横に突き刺すようになりました。

そのため冠木の上に小さい壁ができます。

門の上の高さが土塀より高くなるため、カッコ良くなりました。

▲ 江戸城大手門の高麗門は新式

まとめ

高麗門は薬医門の欠点を改良した機能性の高いもんです。

慶長年間に出現しその後はお寺の山門に使われるなど広まっていきました。

犬山城にも矢来門という高麗門があり、移築されてお寺の山門として現存しています。

ということで、高麗門という城門のお話でした。

じゃあね🖐️

2019年07月23日
犬山城マイスター!たかまる。

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