縄張(なわばり)の三つの基本形式

城の基本となる一定の区画のことを曲輪(くるわ)といいます。

この曲輪をどこにどのように配置するかが城の成否を決めると言っても過言ではありません。これが縄張(なわばり)です。

近世城郭では、曲輪の並べ方によって三つの基本となる形式にわけられます。

今回は、縄張(なわばり)の三つの基本形について学んでいきましょう。

輪郭式(りんかくしき)

本丸の四方を輪のように二の丸が囲み、さらにその外を三の丸がぐるりと囲む形式を輪郭式(りんかくしき)といいます。

四方に対して均等な防御能力を持ちます。

江戸時代の軍学では理想の形とされました。

しかし、城の規模がとても大きくなるのに対して、二の丸や三の丸が思ったよりも狭くなるのが難点です。

平城に良く見られる形です。

例としては、山形城、米沢城、田中城、駿府城、二条城などがあります。

▲ 輪郭式(りんかくしき)の模式図

梯郭式(ていかくしき)

本丸の二方または三方を二の丸が囲み、さらに二の丸の二方または三方を三の丸が囲む形式を梯郭式(てきかくしき)といいます。

本丸は中心ではなく偏った場所に配置されることになります。

この形では本丸が直接外と接することになるため、そこは川や断崖などの天然の要害を配置する必要があります。

近世の平城や平山城に多いです。

例としては、弘前城、小田原城、岡山城などがあります。

どれも背後に川や山があります。

▲ 梯郭式(ていかくしき)の模式図

連郭式(れんかくしき)

本丸と二の丸、三の丸を一直線に並べた形の縄張を連郭式(れんかくしき)といいます。

串団子のような形なので、たかまる。は「だんご三兄弟縄張」と呼んでいます。

本丸の三方が外と直接に接するため、守りは手薄になりがちです。

山の尾根に築く山城や平山城に多く採用されています。

例としては、盛岡城、水戸城、大垣城、犬山城、彦根城、高知城などがあります。

▲ 連郭式(れんかくしき)の模式図

まとめ

これらの三つは基本ですが、実際の縄張はとても複雑です。

これら三つを組み合わせたり、変形させたり、自然の地形や時代背景などが絡んでいるのです。

そのため、ひとつとして同じ縄張の城はありません。

そこもお城廻りの楽しいところですね。

あなたが好きな縄張りはありますか?

ということで、縄張りの基本の3つの形というお話でした。

じゃあね🖐️

2019年08月08日
犬山城マイスター!たかまる。

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