土塁(どるい)の構造

城を守るために武将たちは、土を盛って堤防を築きました。

これが土塁(どるい)です。

石垣が発達した近世であっても防御の基本は土塁でした。

ではどのような構造をしているのか、今回は土塁の構造について学んでいきましょう。

土塁は土を盛って造った防御施設

土塁(どるい)とは、土を堤防のように盛って造ったもので、もともと土居(どい)と呼ばれていました。

敵の侵入を防ぐために、通常は曲輪の外側に作られました。

堀を掘って余った土を盛って土塁とすることが多く、この方法を「かき上げ」といいます。

土塁と堀はセットと考えると言われるのは、このためです。

斜面の角度は通常は45度にされます。

それよりも急だと雨などによって崩れやすくなり、それよりも緩いと敵が上りやすくなるからです。

中世の山城や平山城の場合、自然の地形を生かしたものがあり、特に自然の地形を切り崩して土塁としたものは「切岸」(きりぎし)と呼ばれています。

土塁の名称

土塁の名称は、次の通りです。

土塁の上の部分を「褶」(ひらみ)、底辺を「敷」(しき)、斜面を「法」(のり)といいます。

城の内側の法を「内法」(うちのり)、外側の法を「外法」(そとのり)といいます。

土塁の上の部分の褶(ひらみ)は「馬踏」(まぶみ)とも呼ばれ、兵士や馬が動き回る場所です。

ここに塀や柵を造った場合の内側の平坦な部分を「武者走り」(むしゃばしり)、外側の平らな部分を「犬走」(いぬばしり)と呼びます。

武者走りは兵士の通路です。

犬走のほうを狭くするのが通例で、敵の足掛かりとなるのを防ぐためです。

▲ 土塁の構造。土塁の上の部分を褶(ひらみ)、底辺を敷(しき)、斜面を法(のり)という。

城の内側から土塁の上に登るためには階段や坂が必要です。

土塁の城内側を全面的に階段にしたものを「雁木」(がんぎ)と呼びます。

坂や階段を向かい合うようにしたものを「合坂」(あいざか)、二本の雁木を平行に並べたものを「重ね坂」と呼びます。

▲ 大坂城の雁木。大阪城には雁木が多く残されている。

 

まとめ

城を守るために土を盛り上げて作った土塁の構造と名称についてみてみました。

武者走り、犬走、雁木などの土塁の構造によってできる部分なども城巡りのときに見てみると面白いかもしれませんね。

ということで、城を守る土塁の構造のお話でした。

じゃあね🖐️

2019年08月16日
犬山城マイスター!たかまる。

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