犬山城下町は惣構え(そうがまえ)で、出入り口(虎口)は4タイプ、8か所あったのだ。

2020年現在、犬山城下町はたくさんのお店ができ、訪れる方も多くて大変賑わっています。

一般的に言われる「城下町」というのは本町通りという筋一本のことを指して言われます。

しかし!

江戸時代にはもっと広い範囲が城下町として栄え、さらにその城下町は堀や土塁、柵、塀、門などで囲った惣構え(そうがまえ)と呼ばれる城郭都市だったのです。

そして、犬山城下町への出入り口は4つのタイプ、8か所ありました。

以下に詳しく、深掘りしていきます。

犬山城下町は惣構え(そうがまえ)で、出入り口(虎口)は4タイプ、8か所あったのだ。

犬山城下町のジオラマ。城とまちミュージアムにて(写真:たかまる。)

  • 「犬山城下町」は本町通りだけではない!
  • 堀や土塁、柵、塀、門などで囲った惣構え(そうがまえ)
  • 出入り口は4つのタイプ、8か所

2020年現在、犬山城下町はたくさんのお店ができ、訪れる方も多くて大変賑わっています。

一般的に言われる「城下町」というのは本町通りという筋一本のことを指して言われます。

しかし!

江戸時代にはもっと広い範囲が城下町として栄え、さらにその城下町は堀や土塁、柵、塀、門などで囲った惣構え(そうがまえ)と呼ばれる城郭都市だったのです。

そして、犬山城下町への出入り口は4つのタイプ、8か所ありました。

以下に詳しく、深掘りしていきます。

犬山城下町の範囲を確認しよう。

現在の地図と江戸時代の犬山城・犬山城下町を重ねた図。日本地理院地図に図を重ねた。

現在の地図と江戸時代の犬山城・犬山城下町を重ねた図。日本地理院地図に図を重ねた。(作図:たかまる。)

  • 土塁や堀、天然の崖などで囲まれていた
  • 南北に道が5本、東西にも4本の道がある範囲
  • 「犬山城下町」は本町通りだけではない!

まず犬山城下町の範囲を確認したいと思います。

図のような形になり緑色に塗ったところが城下町です。

城下町の周りは土塁や堀、天然の崖などで囲まれていました。

南北に道が5本、東西にも4本の道がある範囲が城下町だったのです。

現在もその名残が残っていますので、犬山に来たら中央の本町通り筋だけではなく、広い範囲を散策して城下町の広さを体感してほしいと思います。

犬山城下町は惣構え(そうがまえ)

犬山城下町には昔ながらの風景が残っている(写真:たかまる。)

  • 土塁や堀、天然の崖などで囲まれている
  • 惣構え(そうがまえ)という
  • 全国の城下町で形成された

犬山城下町は先ほども書いた通り、土塁や堀、天然の崖などで囲まれています。

こういった街を惣構え(そうがまえ)と言います。

惣構えは総構えとも書きます。

そして、惣構えの堀を総堀(そうぼり)などと呼ぶこともあります。

惣構えは近世城郭の城造り・町づくりの一つの形として広がり、全国のいろいろな所で作られました。

この辺りについてはコチラの記事で詳しく書いていますので、ご参照ください。

惣構え(そうがまえ)

惣構え(そうがまえ)

犬山城城下町の出入り口は8か所

江戸時代の犬山城と犬山城下町の図。丸で囲ったところが城下町の出入口

江戸時代の犬山城と犬山城下町の図。丸で囲ったところが城下町の出入口(作図:たかまる。)

  • 出入り口は8か所
  • 東側に2か所、西側にも2か所、南側に3か所、北側に1か所
  • 堀や土塁、断崖などで囲まれているから出入り口が必要

犬山城下町が堀や土塁、断崖などで囲まれた惣構えであることは先に述べた通りです。

ということは、出入口が必要になります。

ではその犬山城下町への出入り口はどこにあったのかというのが上の図です。

全部で8ヶ所ありました。

  1. 余坂口(よさかぐち)
  2. 寺内町口(じないちょうぐち)
  3. 薬師寺口(やくしじぐち)
  4. 八幡口(はちまんぐち)
  5. 外町口(そとまちぐち)
  6. 中切口(なかきりぐち)
  7. 鵜飼口(うかいぐち)
  8. 瓦坂(かわらざか)

東側に2か所、西側にも2か所、南側に3か所、北側に1か所の合計8か所です。

出入り口は四つのタイプに分かれる。

それぞれの虎口と特徴(作図:たかまる。)

  • 犬山城下町の出入り口は、4つのタイプに分類できる
  • 食い違い虎口、平入り、坂虎口、枡形

犬山城下町への8か所の出入り口は、4つのタイプに分類することができます。

  1. 食い違い虎口(くいちがいこぐち)
  2. 平入り(ひらいり)
  3. 坂虎口(さかこぐち)
  4. 枡形(ますがた)

食い違い虎口

一つは食い違い虎口(くいちがいこぐち)です。

これは東の余坂口、寺内町口、東南の薬師寺口の3か所です。

平入り

二つ目は平入り(ひらいり)です。

平入りは最も南にある外町口、西北隅の鵜飼口の2か所です。

鵜飼口は坂虎口と言っても良いかもしれません。

坂虎口

三つめは坂虎口で、北側の瓦坂、西側の中切口の2か所です。

中切口は専念坂とも呼ばれます。

枡形

最後は枡形(ますがた)です。

これは犬山城の真南にある出入り口の八幡口の1か所です。

出入り口の現況

(写真:たかまる。)

  • 食い違いが残っている=余坂口
  • 若干残っているところもある
  • 枡形や食い違いは都市開発によって変更されていることが多い

上で紹介した出入口の現況を簡単にまとめておきます。

余坂口は最も古い出入り口と思われるもので、旧状がよく残っています。

余坂口の現況(写真:たかまる。)

現在でも食い違いがそのまま道路になっています。

寺内町口や八幡口、薬師寺口は、都市開発によって道路の形が変わっており、遺構はわずかに残る程度です。

寺内町口の現況(写真:たかまる。)


薬師寺口の現況(写真:たかまる。)


八幡口の現況(写真:たかまる。)

坂虎口の中切口や瓦坂、鵜飼口はその坂がそのまま残っています。

鵜飼坂の現況(写真:たかまる。)


中切口の現況(写真:たかまる。)


瓦坂の現況(写真:たかまる。)

最後に外町口ですが、若干の段差があるところがその面影と思われます。

出入り口の形状については次の記事で詳しく書いているので、こちらも参考にご覧ください。

城の防御の要といえば出入り口=虎口(こぐち)

城の防御の要といえば出入り口=虎口(こぐち)

虎口(こぐち)・城の出入り口

虎口(こぐち)・城の出入り口

まとめ

犬山城下町のジオラマ(写真:たかまる。)

  • 「犬山城下町」は本町通りだけではない!
  • 堀や土塁、柵、塀、門などで囲った惣構え(そうがまえ)
  • 出入り口は4つのタイプ、8か所

犬山城下町は、惣構え(そうがまえ)という堀や土塁などで囲まれていた町でした。

その出入り口は8か所あり、4つのタイプに分類することができます。

現在でも一部は遺構が残っているので、犬山を訪れた際にはぜひ城下町も散策して出入り口の面影を楽しんで頂けたらと思います。

ということで、犬山城下町の出入り口は惣構えで、4タイプ8か所あるよというお話でした。

じゃあね🖐️

2020年03月16日
犬山城マイスター!たかまる。

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