犬山城天守・地下2階

犬山城天守は国宝で、三重四階地下二階建ての天守です。

地下ってどこだかわかりますか?

しかも地下二階もあるんです。

解説します。

地下なんてあった?

犬山城天守にあがるとき、天守台の石垣の中の階段をあがっていくのをご存知でしょうか?

一度でも来たことがあるなら覚えているかもしれませんよね。

靴を脱いで袋に入れて持っていき、すぐに上へと続く階段を上ります。

この階段を上るところが地下2階です。

え?と思うかもしれませんね。

地上から入っていくんだから1階じゃないの?

と言われる方がたまにみえるのですが、そうではありません。

お城の世界では天守などの建物の最も下の階が「1階」なので、天守台に階があればそれは地下となります。

▲ 上へと昇る階段のあるところが、地下二階(写真:たかまる。)

穴蔵(あなぐら)

犬山城の天守台は「穴蔵(あなぐら)」と呼ばれます。

地下に穴を掘ってものを蓄えるようにしたところのことを穴蔵と言いますが、城郭用語では穴蔵とは天守台に開けられた部分のことを指します。

犬山城の天守台は図のように複雑な形状をしており、矢印の部分が穴蔵です。

ここから天守に出入りするようになっています。

つまり、天守への出入り口です。

▲ 天守台平面図。三方を石垣に囲まれた構造を穴蔵という。(図:たかまる。)

安土城なども同じような穴蔵構造の天守台になっていました。

しかし、このような出入り口になっている穴蔵を持つ現存天守は他にありません。

したがって、穴蔵を持つ現存天守は犬山城だけなのでとても貴重なのです。

▲ 石垣と柱に囲まれた小さな空間。右手の階段で地下一階へ上がる。(写真:たかまる。)

ちなみに、地下がある現存天守は犬山城以外には姫路城と松山城がありますが、出入口にはなっていません。

姫路城天守の地下は流し台や厠(かわや=トイレ)が設置されています。

松山城は地下から天守にはいるようになっていますが、本来は米倉の出入り口で、一階への階段は観光用に後からつけられたそうです。

このように出入口としての穴蔵を持つのは大変珍しく、しかも地下2階建てになっているのも現存天守では犬山城だけです。

ですので、犬山城に行ったときにはささっと登るのではなく、とても貴重な地下2階構造の穴蔵を堪能してくださいね。

といっても石垣に囲まれて階段があるだけですけど(-_-;)

地下2階の平面図

地下2階の平面図をあげておきます。

ただし実測図ではありませんので、あくまでも目安として見てください。

▲ 犬山城天守平面図【地下二階】(図:たかまる。)

形状としては鍵折れになっているが、その理由は定かではありません。

まとめ

犬山城天守の地下2階とは、

  • 石垣の穴蔵部分のこと
  • 石垣に三方を囲まれている
  • 出入り口になっている
  • 出入り口としての穴蔵を持つ現存天守

というとても貴重な個所です。

ということで、犬山城天守の地下2階についてのお話でした。

じゃあね🖐️

2019年09月23日
犬山城マイスター!たかまる。

2 COMMENTS

高木鋼太郎

いつも大変お世話になっております。この地下の構造は当初より計画的に造られたものとはとても思えません。輪郭および2階建て構造は、ご指摘されたように犬山城のみに見られる様式で、まさに、この点が美濃金山城を移築したためとしか説明出来ないのではないでしょうか。

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たかまる。

いつもありがとうございます。
穴蔵構造は現存天守では犬山城だけですが、安土城や田丸城など色々なところにありますので犬山城だけの特別の構造ではないと思いますよ。
穴蔵だから移築したというのは無理があると思うので、もっと深く研究する必要がありますね。

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