犬山城天守には地下があります。
地下と聞くと地中と思う方が多いと思いますが、お城では地下は石垣の中のことを言います。
今回は犬山城の石垣の中、地下1階を解説します。
犬山城天守・地下1階
犬山城天守・地下1階は石垣の中です。
まずは概要を動画でご覧ください。
地下とは?
地下と言うと、地上から下りていった地中と思われる方がいるかもしれませんが、お城の地下とは石垣の中のことを言います。
特に犬山城の場合は、地上から石垣の中を通って天守へと上がる「穴蔵」(あなぐら)という構造、つまり天守への出入り口です。
実はこれはとても珍しい構造なのです。

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地下1階の様子
犬山城天守の地下1階の様子です。
地下2階より階段であがると地下1階で、上がった目の前には太い梁があります。
これは穴蔵に架けられるようになっています。
梁の表面は手斧(ちょうな)という鉋(かんな)が発達する以前の道具で削られています。
そして三方を石垣が囲み、その右側(東側)には1階へのあがる階段があります。
穴蔵の石垣を目のまえに写真撮影などする方が多く見られますね。
南側には明かり取りの格子窓が設けられています。
この窓は敵が侵入してきたときの迎撃の狭間としても使われます。
なお、階段は長年の来場者の上り下りですり減っていたので、平成30年度(2018年度)に補修されました。
地下1階の平面図
地下1階の平面図です。
ただし実測図ではないので、あくまでも目安として見てください。
まとめ
犬山城天守の地下1階は、
- 石垣の穴蔵部分で、地下2階から上がってきて1階へと昇る階段が続く
- 石垣に三方を囲まれている
- 太い梁がある
- 明かり取りおよび迎撃のための格子窓がある
という所です。
ということで、犬山城天守の地下1階についてのお話でした。
じゃあね🖐️
2019年09月24日
犬山城マイスター!たかまる。