犬山城の三階に上がると東西、南北に小さい部屋があります。
ご存知でしょうか?
ここは入母屋破風(いりもやはふ)の屋根の部分です。
詳しく解説していきます。
犬山城・入母屋破風の間(いりもやはふのま)
- 三階の東西の小部屋が入母屋破風の間
- 三階は天井が低い
犬山城天守の三階は屋根が低くなっています。
階段を上がったすぐ右手と4階へ上がる階段の脇に、一段下がった小部屋があります。
方角的には東と西です。
これが入母屋破風の間(いりもやはふのま)です。
平面図を書きましたので参考に見てください。
赤い部分が入母屋破風の間です。
入母屋破風の間の役割
- 入母屋破風の裏側
- 兵士が潜む場所
- 外への迎撃も
入母屋破風の間は、入母屋破風の裏側にあたります。
この入母屋破風は一階二階の入母屋造にできている破風です。
犬山城天守を東西から見ると真ん中に大きく三角の屋根部分が見えますが、ここが入母屋破風で、裏側に入母屋破風の間があります。
入母屋破風の間は一般的に武者隠しの間とも呼ばれる部分で、その名の通り兵士が潜んでいる部分です。
また、敵兵が外から攻めてきた時には入母屋破風の間にある格子窓から敵兵を、弓矢や鉄砲などで迎撃することを想定して作られたと思われます。
現在はなぜか立ち入り禁止になっています。
入母屋破風の間の特徴
- 実は二階の屋根の裏側
- 三角の屋根がわかる
中を覗き込んで上を見ると三角の屋根裏が見えると思います。
三階にいるのですが、ここは実は二階の屋根なのです。
二階の屋根を感じることができるのが、入母屋破風の間の特徴でもあります。
とても大きな屋根であることがわかりますね。
まとめ
犬山城天守の三階の東西には入母屋破風の間があります。
現在は立ち入ることはできませんが、中を覗き込むと二階の入母屋造りの屋根の裏側を見ることができます。
ということで、犬山城天守三階の入母屋破風の間の解説でした。
じゃあね👍
2019年11月25日
犬山城マイスター!たかまる。